おさるのモンチー / バナナの反逆
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おさるのモンチー、バナナが大好き。
今日も元気に
「いっただきまーす!」

「やだ」

・・・?

「やぁだ!」

「バナナが、やだ!? 」
目をまぁるくしている モンチーに バナナは言った。
「やだ。きょうは やだ。」

モンチーは かなりこまった。
だって、楽しみにしてたのに。

ピンチーと、タンチーもやってきた。
「たいへん、たいへん!バナナが いやだって。」
「食べようとしたら、いやだって。」

タンチーは、それでも かわをむこうとした。
シュリリ ・・・ズコン、コン

モンチーのバナナと、ピンチーのバナナが
ブーメランになって、タンチーに たいあたり。

3人は、ちょっぴりうらめしそうに バナナをみながら、あきらめた。はぁ。

「かけっこしたい。」
と、バナナたち。

モンチー、タンチー、ピンチー、は、バナナを原っぱへ連れてきた。

「よぉい!、どーーん!。」
バナナたち、あんがい はやい。
モンチーたちも、せっかくだから かけっこした。
あはは、なんだか たのしいなぁ。

「なわとびしたい。」
と、バナナたち。

こんどは みんなで おおなわとび。
「1,2,3,4,5,6,7・・・ズテッ」
ひっかかったのは ピンチー。
バナナたち、いがいと うまい。
ゆかい、ゆかい。

「あー、おなかがすいちゃった。」
モンチーがいうと
「やだよ。」
と、ひややかに モンチーのバナナがいった。
エヘヘと、モンチー てれわらい。

「木のぼりしたい。」
空に、いちばん星がでてきたころ
バナナたちが、ぽつりと 言った。

「いいよ、のぼろう。」
「悪いけど、のぼらせておくれ。」
どこまでも わがままな バナナたち。

モンチー、タンチー、ピンチーは
背中に、それぞれ バナナをくくりつけて すさささっと
のぼったよ。
にんじゃだね、まるで。

「あ!」

空に、ふんわり 三日月が。
今日は、ふんわり やわらかな なぜだか まるっこい三日月が。
そう、バナナのような、三日月が。

すーすー、すーすー

バナナたち、気持ちよさそうに ねむってる・・・
モンチーたちは、木の上にそっと、バナナをおろし、
はっぱのふとんを そっとかけ、
しずかに、しずかに、おりてきた。

次の日の朝。
まだ、たいようが のぼりきらないうちのこと。

ズッコーーン!
モンチーは、バナナのたいあたりで おこされた。
「食べて、いいよ。」
「??」

なにが なんだか わからずに
とりあえず、原っぱへいってみると
タンチー、ピンチーも、ねぼけまなこで まっていた。

「食べていいよ。」 と バナナたち。
「?? せっかくなかよくなったのに?」

「やくそくしたし。」
「君たちのバナナだし。」
「あとは くさっちゃうだけだから。」

・・・そっか、そういうことならば。

モンチーたちは、バナナをたべた。
「あ、まーーい♪」

こんなに あまいバナナは、はじめてだ!

「カシャリ」
ねぼけまなこのたいようが 
あわてて 写真を撮ってくれました。

あら、やっぱり ピンぼけです。

いいえ、
ピンぼけなのは、モンチーたちで
バナナたちの、イエ〜イって顔は
くっきりばっちり うつってるよ。

©tukkin 2001.5